「予習シリーズ」に、娘が丁寧に名前を書き込んでいたあの2月1日の朝。 凛と張り詰めた空気の中、私は2年後の吉報を夢見ていました。
しかし、その数日後に手渡された「5年生のシラバス」を開いた瞬間、私の背筋には、合格への期待とは別の、冷たい衝撃が走りました。
「……次元が違う。」
4年生までの「なんとかなる」は、もう通用しません。 ここにあるのは、かつての私の記憶を凌駕する情報の密度と、子供の限界を試すような圧倒的なリソースの要求です。
「出し抜こう」なんて言葉が、いかに浅はかだったか。 今、私たちが向き合うべきは、誰かに勝つことではなく、いかに「娘の心」と「学力」を死守(キープ)するかにシフトしそうです。
今日は、分析オタクのパパが絶望の淵で見つけた、新小5を生き抜くための「選択」と「集中」についてお話しします。
1. シラバスが告げる「質」と「量」の劇的な転換
早稲田アカデミーのシラバスに記載された「1週間の家庭学習時間の目安」は合計10時間。 内訳は、算数4時間、国語・理科・社会が各2時間。
しかし、これは単なる数字ではありません。 4年生の時は「暗記」や「計算力」でカバーできたものが、5年生からは「比」「割合」「歴史」「原理の理解」といった抽象的概念のオンパレードに変わります。
これまでの「こなし方」では、情報の解像度が追いつかず、あっという間に偏差値が溶けていく――。 これは完全に「負担が跳ね上がり、リターンが不透明になった局面」です。
2. 戦略的撤退:すべてを完璧にすることを捨てる
ボリュームが多すぎて親でも把握しきれなくなってきた今、最も危険なのは「全部やらなきゃ」という強迫観念です。 心理学的にも、オーバーワークは「自己効力感」を削り、子供を燃え尽きさせます。
そこで、わが家は「キープを目標にする」という戦略を選びました。
- 算数への集中投資: 学習リソースの40%を算数に全振りします。ここを崩すと、後で取り返せない「負債」になるからです。
- 理社の効率化: 隅々まで覚えようとするのではなく、まずは「太字の原理原則」を完璧にする。枝葉の知識は今の段階では「許容範囲のリスク」として切り捨てます。
3. 家庭学習のあり方:パパは「司令塔」から「伴走者」へ
5年生の重圧を前に、娘が丁寧に名前を書いたテキストを抱えて戦っている姿を見て、親がすべきは、出し抜くためのハッパをかけることではなく、「膨大なタスクから娘を守ること」と感じます。
- 睡眠時間の死守:最低8〜9時間を確保し、脳のパフォーマンスを最大化する。
- 目標の再定義:今の位置をしっかりと「キープ」することに誇りを持つ。
4. 2028年組、共にこの荒波を越えよう
2月1日、決戦に挑んでいる先輩たちの背中は、あまりに大きく、眩しい。 その背中を追いかける新小5の私たちは、まだこの荒波の入り口に立ったばかりです。
「出し抜く」のが難しいほど、カリキュラムは過酷です。 だからこそ、淡々と、丁寧に、一歩ずつ。
娘がテキストに書いたあの丁寧な名前。 あの時の決意を枯らさないように、パパは最強の軍師であり、同時に、最高の理解者でありたい。
一緒に頑張りましょう。 この「キープ」の先に、きっと2年後の景色が繋がっていると信じて。
予習シリーズを科目別に「見える化」して管理。


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