姉が「地頭お化け」だった話。小6で偏差値90、隣で延々とドラクエを見せられた絶望

1.中学受験
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娘の中学受験の伴走を始めてからというもの、「努力」と「才能」について考える日々が続いています。

うちの娘はコツコツ型。努力すれば報われる、その教えを信じて毎日机に向かっています。

しかし先日、実家に帰省したときのこと。姉と中学受験の話をしていたら、思わぬ「お宝」を見せてもらいました。
それは、僕の姉が中学受験をしていた頃の、古い全国模試の結果です。

この姉こそが、僕の人生で唯一出会った「地頭お化け」でした。
 

1.衝撃の合不合偏差値表。「偏差値90」を見た日

娘の受験資料の参考にでもなるかと思い、恐る恐るその古い封筒を開けてみたんです。

最初に目に入ったのは、大きな文字で書かれた「総合偏差値」の欄。

…目を疑いました。

90

「きゅーじゅう?」

一瞬、何かの間違いかと思いました。中学受験界隈にいる親ならわかると思いますが、偏差値90というのは、もう「努力」とか「効率」とか、そういう次元の話ではありません。

さらに細かく見ると、「全国順位:2位」。

これまでの人生で、全国模試で1位の子は都市伝説だと思っていましたが、目の前に2位の証拠がある。
つまり、1位も存在するわけです。

しかもこの姉、一回きりのまぐれではなく、主要な全国模試ではコンスタントに一桁順位を取っていたんですよね。

僕自身も隣で見ていたので、当時から「すごいな」とは思っていましたが、数字として改めて突きつけられると、戦慄します。

同じ家で育ち、同じ親から教わり、同じ食事を食べているのに、なぜ、こんなにも差がつくのでしょうか。神のみぞ知る・・・
 

2.地頭お化けの日常:勉強<ドラクエ

そして、この「地頭お化け」の姉の日常が、さらに僕の(そして今、中学受験に奮闘する全ての親の)神経を逆なでするんです。

姉は、毎日毎日、とにかく「ドラゴンクエスト」ばかりしていました。

彼女は机に向かうときも、リビングの僕の隣に座ってテレビをつけ、コントローラーを握るんです。
僕は横で必死に予シリを解いているのに、延々と流れるドラクエのBGMと、呪文を唱える効果音。

「お、ここで『ライデイン』か、渋いな。」

僕は隣で、ひたすらドラクエの実況を聞かされていたんですよ!

もちろん、さすがに受験生ですから、姉も勉強はしていたらしいです。塾のテキストをめくる姿も時々見ました。でも、体感としては、勉強の時間の3倍はドラクエに時間を費やしていたはずです。

それなのに、なぜ偏差値90?なぜ全国2位?

きっと、僕が1時間かけて理解し、ノートにまとめている内容を、彼女はたった10分で完全に脳内インストールしていたのでしょう。そして残りの時間は、魔王を討伐することに集中していたわけです。

そして、その全国2位の姉を常に追い詰めていた「全国1位」の子は、一体どんな次元にいたのか……。
きっと、ドラクエの代わりに哲学書でも読んでいたに違いありません。

3.わが娘の受験にはまったく参考になりません

その模試の結果を、リビングで汗を流して勉強している娘にそっと見せてみました。

「見てごらん。お姉ちゃん、小6の時に偏差値90なんだって。」

娘は目を丸くして言いました。

「ふーん。で、どうやって勉強したの?」

この問いかけに対し、僕は正直に答えるしかありませんでした。

「うーん。ほとんどドラクエしてたかな。」

娘の目が「は?」という表情に変わったのを見て、僕は悟りました。

僕の姉の成功体験は、「才能があるなら、ドラクエをやっても大丈夫」という、極めて再現性の低い、特殊すぎる成功事例であり、普通の娘の中学受験には1ミリも参考にならないということを。

結局、僕たちは地頭お化けではない。
毎日コツコツ、消しカスを作りながら、努力を積み重ねる、地道な道を行くしかないのです。

「よーし、ドラクエは置いて、今日は計算ミスをなくすトレーニングをしよう!」

そう言って、僕はそっと模試の結果を封筒に戻し、姉に返しました。
もう二度と、取り出さないようにと誓いながら。

結論:親戚に地頭お化けがいても、自分の子の受験対策には役に立たない。

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