5年生の第5回組分けテスト、みなさま本当にお疲れ様でした!
今回の第5回は「直近の4単元を確認するテスト」ではなく、5年生前半までの総復習型
普段の組分け以上に「積み上げ型の学習ができている子」と「単元ごとのムラが大きい子」で大きく差が出やすいテストでした。
公開されたデータや正答率一覧を見ると、コースボーダーの動きや各教科の課題が非常にクリアに見えてきます。その構造と、我が家の振り返りをまとめてみたいと思います。
まず結論:第5回組分けテストの二層構造
今回のテストを一言で表すなら、「難しい問題を解けるか」以上に「これまで習った基本〜標準をどれだけ広く維持できているか」が問われたテストでした。
コースボーダーと問題の難易度を見ると、見事な二層構造になっています。
- B〜C帯: 「忘れている単元がどれだけあるか」が点数に直結
- C〜S帯: 「標準問題を落とさない+後半の難問をどこまで取れるか」で差がつく
① コースボーダーの推移と全体傾向
2026年第5回のボーダーは以下の通りです。
| コース | 2026年ボーダー | 前年(2025年)比 |
| Sコース | 403点 | ▲5点(408点→403点) |
| Cコース | 343点 | 変化なし(343点) |
| Bコース | 258点 | +8点(250点→258点) |
Cボーダーが前年と全く同じ343点である一方、「Sが下がってBが上がった」のが非常に印象的です。
これは「全体が簡単だった」わけでも「難しかった」わけでもありません。
上位層にとっては後半の難問でしっかり削られてSボーダーが上がりにくく、中・下位層にとっては前半の基本・標準問題で点が伸びてBボーダーが押し上げられた、という得点帯による影響の違いを表しています。
② 各教科のデータ分析
【算数】「取りやすい前半」と「突き放す後半」のメリハリ
平均点:108点
前半の計算・比・食塩水・差集め・通過算・相似などは正答率70〜90%台と非常に高い数字が並びました。
しかし後半(規則性、割合の利用、速さグラフ、条件整理)に入ると一気に正答率が低下しています。
結果的には、403点以上を狙う場合でも「最後の難問まで解き切る」必要はなく、「前半〜中盤の標準問題を高速・正確に処理し、難問は取れるところだけ拾う」という立ち回りが正解でした。
【国語】読解力だけでは取れない「総合力」勝負
平均点:85点
読解(物語文・説明文)の人物気持ちの読み取りや話題把握は比較的高い正答率でした。
一方で、漢字の「沿革(13.7%)」や品詞識別(19〜22%台)、記述問題(23.3%)で正答率は大きく落としています。「文章が読めれば点になる」ではなく、漢字・語彙・文法まで穴なく維持できているかが問われました。
【理科】単なる知識暗記から「思考・計算」へ
平均点:52点
植物などの知識問題(正答率80〜90%台)は取れていますが、溶解度の計算問題(%)や、てこのつり合い(8.3%)など、知識を使って現場で計算・推論させる問題で大きな差がつきました。
【社会】単発知識 vs 知識の組み合わせ
平均点:46点
ブランド牛(78.9%)や電子基準点(89.1%)、東日本大震災の日付(80.3%)といった単発知識は高かったです。
一方で、自動車の製造工程(21.4%)や工業生産額のグラフ読み取り(24.5%)、国境離島(12.7%)など、複数の知識や資料を組み合わせる問題で一気に正答率が下がっています。
③ 今回「うまくいった」と「苦戦した」の明暗
勝因となった3つの特徴
- 苦手単元(穴)が少ない: 全教科で70〜80点台を揃えられる「穴のない状況」が強い構造でした。
- 夏休みに「過去単元の復習」を維持できた: 直近講習の知識だけでなく、既習範囲を忘れていなかった子が伸びました。
- 標準問題を速く正確に処理できた: 難問に時間を奪われず、正答率80%以上の問題を確実にノーミスで仕留めた子が上位に入っています。
苦戦しやすかったタイプ
- 直近単元が強烈に得意なタイプ: 高い短期集中力と、新しい知識を素早く吸収するスプリント力があるタイプは素晴らしいですが、今回に関しては範囲が広いと「これいつ習ったっけ?」となったかもしれません。
- 1教科の「稼ぎ頭」で輝かせるタイプ:圧倒的な探究心と、特定分野を極められる子も、4教科総合の全範囲戦では、苦手教科の失点が響いてしまった可能性があります。
- 難問にチャレンジして標準問題を落としたタイプ:正答率3%の難問を取るより、正答率80%の落球防止が順位に直結しました。今回に関しては、粘り強い思考力と、途中で諦めない強い知的好奇心が裏目に出たのかも・・・
といった具合で、「能力が足りないから」ではなく、「持っている才能の使いどころが、今回のテストと一時的に違っていただけ」「夏休みにやってきたことは長期的には間違っていないはず」と思うようにしたいです。。。
我が家の振り返り:意外と噛み合った「夏休みの学習配分」
我が家の夏休みの学習配分は、正直に言うと「予習+最難関問題に半分」「残りを夏期講習の宿題」という構成でした。
「組分けテスト対策」と銘打った特別な勉強時間は取っていなかったので、直前は少し不安もありました。しかし結果的に、この配分が今回のテストと非常に相性が良かったと感じています。
- 【予習】 → 先取りしておくことで、講習時の理解力と心に余裕が生まれた
- 【最難関問題】 → 算数・理科の後半で求められる思考力や応用力の土台になった
- 【夏期講習の宿題】 → 既習全範囲を強制的に解き直すことになり、結果として「組分け対策(復習)」になっていた
特別に「組分け用」の対策をしなくても、日常の宿題を丁寧に回すこと自体が、広範囲の忘却を防ぐ一番の予防接種になっていたのだと実感しました。
全範囲型のテストは、「どこから手をつければいいか分からない」というプレッシャーがありました。
まずは結果の点数だけでなく、「正答率が高い標準問題を確実に取れていたか」を一緒に振り返り、秋からの後半戦に繋げていきましょう!


コメント